逞人の胃は閉店休業中…消化機能の再開に向けて!から、約1ヶ月が経過しました。
はたして逞人は、この1ヶ月どんな成長を見せてくれたのか…
経過報告になります。
- 役割を忘れた逞人の胃
- 頑張ってきたこと
- つまづいてしまったこと
- 今の状態
- これからのこと
1.役割を忘れた逞人の胃
逞人の胃は消化機能の役割を果たせたことがありません。
2回ほど造影剤を使って逆流の検査をしましたが、2回ともかなり酷い逆流がみられました。
アレルギー体質であることも原因の1つかもしれませんが、逞人は胃に異物を入れられることに、かなり強い抵抗があるようです。
なので、今までは胃の少し先の十二指腸までチューブを入れて、そこから栄養を摂取していました。
しかし、これから退院や在宅を考えた時に「胃を使えたらいいのにな…」と感じる場面が増えてきました。
詳しくは「逞人のEDチューブとNGチューブ」や「逞人の胃は閉店休業中…消化機能の再開に向けて!」の過去記事をご覧ください。
もちろん、最初から栄養や水分の全てを胃から摂取することは不可能です。
まずは内服薬を溶かした少量の白湯だけでも、胃から摂取できるようになるため頑張っています。
2.頑張ってきたこと
「逞人の胃は閉店休業中…消化機能の再開に向けて!」の記事では、まずは2mlの白湯を胃に入れることからスタートすると書いていましたが…
実際には、1mlの白湯で溶かした内服薬(コートリル)と、NGチューブ内を後押しする2mlの白湯の計3mlからスタートしました。
これを1日4回、6時間ごとに胃に入れています。
胃に入れる白湯の量は一定にして変えず、少しずつコートリルの量を増やして、少しずつ点滴量を減らしていきます。
そうやって点滴を卒業して、退院を目指そうと頑張っています。
3.つまずいてしまったこと
約1ヶ月前からこの「胃から白湯チャレンジ!」を頑張ってきて、最初の1週間ほどは順調でした。
ゆっくり慎重に少しずつ…
逞人の細かい変化を1つも見逃さすことがないように…
いつもに増して、逞人から目を離さずに見ていました。
しかし、私が拍子抜けするくらい逞人は順調に前進してくれていました。
え…?もしかしてこのまま順調にいけば内服薬だけでなく、いつか栄養も胃からとれるようになる…?
と、私が淡い期待を抱いたあたりで、逞人は突然つまずいてしまいました。
表情も顔色も体温も、その他の逞人のサインたちも、全部いつもと変わりなく見えた朝でした。
しかし、その日の12時のコートリル摂取前に引けた胃液は20ml強…
(いつも胃残量は0〜5ml程度)
何かおかしい気がするけど、その他は何ともなさそうに見えました。
しかし、その日の午後から逞人は急に脈を上げはじめ、熱を出しました。
急に肌荒れもではじめ、あっという間に逞人お決まりのしんどい顔になってしまいました。
何も変わったことはしていません。
逞人の体内に入る薬の量は一定になるように、先生によって計算し尽くされています。
それを点滴で入れるか、飲薬で入れるかの違いなだけなのに、それが逞人の逆鱗に触れたようです。
結局、すぐに点滴量を元に戻して抗生剤を追加、栄養の注入は中止、もちろん胃への注入も中止になりました。
4.今の状態
この「胃から白湯チャレンジ!」の失敗から、約3週間が経過しました。
今はすっかり体調も戻って安定しています。
あの後、先生と夫と相談して「もう1度同じ行程を頑張ってみよう!」という結論になりました。
試行回数が1しかなければ、どこにどんなトラップがあって、逞人は何につまずいたのか断定できないからです。
もう1度同じルートを通って、同じところでつまずくのか、違うところで失敗するのか…
はたまた今度は拍子抜けするほど順調にゴールできてしまうのか…
どんな過程も結果も成功も失敗も、逞人と一緒に受け取って喜んだり悩んだり…
でも最終的には、きっと逞人は乗り越えられると信じています。
幸いにも、今回の体調悪化はそこまで重症化せず、早期回復してくれました。
それどころか、今まさに前回つまずいてしまった点滴量まで減らせている段階です。
5.これからのこと
前回の時もそうでしたが、逞人は急に体調を崩すことが多々あります。
今はとても順調そうに見えますが、またいつ何が起こるのかわかりません。
当たり前のことですし、今まで当たり前にしてきましたが、
逞人の小さな変化や反応を見逃すことがないように、より一層ずっと見つめていようと思います。
大丈夫!きっと逞人は乗り越えられる!!