奇跡の寝たきりっ子が逞しく生きる!

【中心静脈留置カテーテル】CV卒業したので総まとめ!

逞人はつい最近まで胸にカテーテルが入っていました。

首の中心静脈に細いカテーテルを入れておいて、もしもの時にいつでも点滴ができるようにするためです。

そのカテーテル(CV)を逞人はつい最近抜きました。

約3年間もお世話になったCVについて、逞人の経験を総まとめします!

  1. 逞人の中心静脈留置カテーテル
  2. 実際に感じたメリットとデメリット
  3. CV卒業を決めたきっかけ

1.逞人の中心静脈留置カテーテル

逞人は1歳3ヶ月の時にCVを入れる手術をしました。

そして今年の2月、4歳になったばかりのタイミングでCVは卒業しました。

※お風呂中の写真です※

CVは約3年間もお世話になったので、ちゃんとまとめておこう!と書きはじめたのですが…

逞人のブロビアックカテーテル』(2021.6.7)

3年前に私ちゃんと逞人のCVについてまとめておりました!

めちゃくちゃ詳しく書き残していたので、参考になれば嬉しいです。

  • 中心静脈カテーテルとは
  • 手術を決めた経緯
  • 手術当日のこと
  • 手術後のこと
  • 当時の逞人の状態と私の気持ち

が、書かれています。

私が今から下手に最初から最後まで説明するよりも、過去記事の「逞人のブロビアックカテーテル」を読んでいただくほうが分かりやすいかもしれません。

2.実際に感じたメリットデメリット

過去記事には手術した直後までしか書かれていません。

なので、実際に逞人がCVに3年間お世話になってみて感じたメリットとデメリットを紹介します。

CVを入れて良かったこと

  • いつでも点滴ルートが確保できている
  • 採血もいつでもできる

過去記事「逞人のブロビアックカテーテル」にもあるように、もうこれは言わずもがなですね。

逞人だけではないと思いますが、体調が悪くなると手足がむくんだり冷えたりするせいで、ルートが取りづらくなります。

逞人の体調が悪くて早く点滴で薬を入れたいと思いながら、先生は一生懸命取りづらくなったルートを何とかして毎回とってくれていました。

何度も何度も針を刺して、逞人の手足はいつもアザだらけでした。

ですが、CVを入れてからはそれがなくなったので、嬉しかったですし安心にも繋がりました。

それから、CVはいつでも採血ができることもメリットの1つでした。

定期的にある血液検査の度に、手足にを刺す必要がなくなります。

なのですが…

逞人は手術して半年もしないうちに、なぜかCVからの採血ができなくなってしまいました。

点滴は入るのに、なぜか血は引けなくて…泣

結局そこから最後の最後まで、逞人のCVは点滴専用のものになっていました。

これってCVあるあるなのでしょうか??

それとも逞人だけなのかなあ…

原因は最後まで分からずでした。

CVを入れて大変だったこと困ったこと

  • 衛生管理が難しい(週1消毒etc)
  • かなり肌荒れしていた
  • お風呂の時のカバーが手間
  • 使わない時も毎日ヘパリンロック

逞人の中心静脈に入っているCVの端は、逞人のから出てきてタラーンと垂れている形になっていました。

この胸から出てきている部分?胸から入れている部分?を週に1回消毒していました。

普段はこの部分はテープ付きのガーゼでぴっちり覆っています。

この消毒が結構厳重で大変だったかなと思います。

病院にいる時には先生がしてくれるのですが、家に帰ってきている時は私がしなくてはいけません。

身体の中の太い血管に直結しているものなので、その消毒以外にも普段から清潔に保たなければいけないというプレッシャーは常にありました。

それから、消毒の時以外は常に胸にガーゼとシールを貼っている状態なので、めちゃくちゃ肌荒れしていました。

特にシールの部分の荒れは常にありました。

薬を塗ってあげたくても、その上からシールが貼れなくなってしまうので、なかなか治らず…

シールを貼る角度を毎回変えてみたり種類を変えてみたりしましたが、最後まで解消はしませんでした。

それ以外にもCVが直接にあたって赤くなってしまったり、体勢を変える時に下敷きにしてしまって水膨れになってしまったこともありました。

CVによる肌トラブルは常にあったような気がします。

胸から10cmほどタランとがぶら下がっているだけのように見えますが、のことだけでも逞人にとっては結構お邪魔な存在だったかもしれません。

お風呂の時は管を含む胸の部分を、またさらに全部ガーゼとテープで密封していました。

絶対に水が入らないようにピッチリ止めています。

この作業もなかなか面倒でした。

これも衛生管理に入るかな?

それから、CVは点滴につながっている時はいいのですが、使っていない時は詰まらないように1日2回ヘパリンをシリンジで入れてあげていました。

朝と夜に2回、にいる時には大体12時間に1回のペースです。

これは他のデメリットに比べたら時間も手間もかからないように思えますが、地味にめんどくさい!!

CVの先端にシリンジを刺す前に消毒して、ゆっっっくりヘパリンを流してあげて、シリンジ外したら蓋する前にも消毒して…

地味にめんどくさい!!(デジャブ)

メリットもデメリットもこんな感じでした。

デメリットに関して、1つ1つはそんなに時間も手間もかからないように思えますが、これが毎日となるとやっぱり大変でした。

CVを卒業した今となっては、CVの管理1つでこんなにたくさんのことを考えてやってたんだなと自分で自分に感心します。

よくやってたな〜と思いますね。

逞人も私もよく頑張った!

もちろんパパも先生も!看護師さんも!

みんな頑張ってくれてありがとう!!みんなすごいぞ!!

3.CV卒業を決めたきっかけ

地味にめんどくさい!とか言って、デメリットばかり長くなってしまいましたが…笑

とはいえ、逞人のピンチを何度も救ってくれたCVには本当に感謝です。

一時期は一生このままCV入れたままなのかな?と思っていたくらい、逞人が安心安全に暮らすにはなくてはならない武器の1つでした。

本来はある程度体調や調子が良くなったら抜くものだそうです。

定期的に交換のための手術をしてまで、ずっと入れておくものではありません。

なので、いつかは逞人も卒業するのかな〜と思っていた矢先に、管が劣化してきていることがわかりました。

使い始めて2年半くらい経った頃だと思います。

いつものようにヘパリンを流すとの途中がプクッと膨れて破裂しそうになりました。

長く使ってきたせいで管のが薄くなっていたのだと思います。

手術を担当してくれた先生が1回は修理?みたいな補強をしてくれたこともあったのですが、主治医の先生と相談してCVはもう抜きましょうという話になりました。

  • CVを入れた時よりは体調も安定してきたこと
  • 完全に破損するまで使っていたら危険なこと
  • CV管理の負担が重いこと

いろんな事情や状況を考えて、CVは抜くことになりました。

今からちょうど2ヶ月前に卒業しました。

CVを抜いた後にも何度か点滴や採血が必要になる場面はありましたが、ちゃんと先生が毎回ルートをとってくれました。

それから2回くらい家には帰れていて、逞人のケアは本当に楽になったと感じます。

胃ろうにしたり、CV卒業したり、どんどん逞人が進化してきていて成長が嬉しいです。

これから長く在宅で生活できるように、お互いに協力し合おうぞ!逞人さん!

逞人だけでなくてパパも妹ちゃんも、みんな本当によろしく頼むぞ!

ママの座右の銘は「他力本願」なんだからね!笑