奇跡の寝たきりっ子が逞しく生きる!

逞人の体温管理と沐浴事情

逞人は温室育ちです。

生まれてすぐから保育器で1ヶ月ほど過ごし、保育器を卒業した後も、数ヶ月の間は24時間ずっと上からヒーターでポカポカ温められていました。

生まれつき自分では体温管理が上手くできません。

そんな逞人の体温管理方法と沐浴事情について詳しく紹介します。

  1. 体温管理
  2. お風呂事情
  3. まとめ

1.体温管理

逞人は自分で体温を一定に維持することはできません。

具体的に言えば、何をするにも何をしてても、すぐに体温が下がってしまいます。

身体が小さく、1歳を過ぎた今でも体重は4kg前後しかないので、脂肪がほとんどついていないからだと思います。

先生曰く、他の合併症等があるなら別ですが、逞人のような重度脳性麻痺児の特徴でもあるそうです。

逞人の保温から少しでも目を離すと、寒い寒い!と体温と脈を下げて、ピーピーとアラームを鳴らしてアピールするので、エアコンの設定温度を上げて、電気毛布の温度も上げてあげます。

そうすると、一旦は落ち着くのですが、しばらくすると今度は暑い暑い!と怒りだし、ピーピーとアラーム祭りです。

自分では動けないので、暑くても自分では毛布を退けられないんです。

ずーっと常にそばにいて、ヨシヨシしてあげていないとダメなかまってちゃん…

1日に何回も体温を測って、異常がないか機嫌は良いか見ててあげないといけません。

そんなところが最高に愛おしいんですけどね。

私も夫もその度にごめんごめん寒かったの?よちよち…

逞人には激甘な2人です。

逞人は真夏でも電気毛布をかぶっています。

もちろんクーラーも必要ありません。

私も比較的寒がりなので、クーラーがなくても夏は乗り切れるし、冬は暖房ガンガンにしていたい派なので、逞人といると超快適です。

ありがとうございます。

逆に「もし私が暑がりママだったら、この子どうするつもりだったんだろう…」と思います。

そんなところも含めて、逞人はママ選びをしたのかな?

やっぱりうちの子は賢い!天才!!

逞人が使っている電気毛布は、大人がオフィス等で使うような膝掛け用の電気毛布です。

上の写真の下のほうに少し写り込んでいるコントローラーで温度調節できます。

逞人は自発運動がないので、下に電気毛布を敷くと低温やけどの危険があります。

なので、上にかけられるような軽くて柔らかい素材のものを選びました。

最初、逞人の電気毛布を用意しようと色々と調べて探しましたが、赤ちゃんサイズ温度を調節できてフワフワ素材電気毛布って意外とないんですよね。

結局は大人用の膝掛け電気毛布を購入し、この約1年愛用しています。

すっかり逞人の相棒さんです。手放せません。

丸洗できるのも便利なので、洗い替え用にもう1枚欲しいのですが、なかなか売っていなくて困っています。

誰か見つけたらご一報ください(笑)

低温やけどが怖いので、普段は電気毛布を二つ折りにしてバスタオルのような大きめのタオルに挟んで、逞人にかけてあげています。

電気毛布のサイズは120×60なので、二つ折りにしても小さな逞人には十分サイズです。

2.お風呂事情

体温管理ができない逞人の普段の生活の中で、1番大変神経質になるのがお風呂です。

私と夫2人で、呼吸器をつけた状態のまま、グニャグニャで脱力している逞人を、体温が下がる前にささっと手際良くお風呂に入れてあげる…

かなり難しいミッションです…

口で説明するのは簡単ですが、実は結構これには苦労しています。

気管切開をする前の沐浴の様子です。

盛れ映えなんて皆無のすごい顔してる逞人(笑)

口から呼吸器を挿管されている時には、最低でも逞人の沐浴に、逞人を抱っこする人、呼吸器の回路を持つ人、逞人を洗う人の3人の手が必要でした。

病院にいる間はベビーバスではなく、流し台みたいな大きめの浴槽(?)を使わせてもらっていました。

今はベビーバスを使って沐浴しています。

逞人が今でも使っているベビーバスです。

新生児が使うような普通のよくあるベビーバスです。

空気を入れて膨らませて使用するタイプなので、逞人を座らせてもお尻が痛くなりません。

気管切開をしてからの逞人の沐浴の様子です。

逞人が生まれてからずっと、何をするにも逞人の退院在宅最優先してきました。

そのためにはこの逞人の沐浴も、どうにかして私と夫の2人でできるようにならないといけないと思い、色々と試行錯誤しました。

今では逞人の沐浴に関しては、私と夫の2人で入れるのが1番効率的となるまで成長しました。

早くなったし、上手くなったなあ…

  1. 夫 ベビーバスをベッドと同じ高さの台に乗せてお湯を張る
  2. 夫 逞人のベッドサイドにベビーバスを持ってくる
  3. 私 逞人の両手をシュシュで縛る(逮捕状態)
  4. 私 伸縮性のある包帯で逞人の首に呼吸器をくくりつける
  5. 私 持続流入の栄養をストップしてEDチューブに蓋をする
  6. 夫 ベビーバスまで回路が届くように呼吸器の位置を調整する
  7. 私 逞人を全裸にする
  8. 夫 逞人を抱っこしてベビーバスのお湯につける
  9. 私 逞人が移動中、呼吸器を死守する
  10. 私 お湯に浸かったら、すぐベッドメイクする
  11. 私 次の服を広げて敷いてバスタオル等をその上に敷く
  12. 2人 逞人を洗う
  13. 夫 この間ずっと逞人を支え続ける
  14. 私 最後にかけ湯をする
  15. 夫 びしょびしょのまま逞人をベッドに戻す
  16. 私 戻る間も呼吸器を死守
  17. 私 急いで拭いてあげる
  18. 夫 その間にお風呂セットを片付ける
  19. 私 濡れたタオルを引き抜いて裸のまま電気毛布をかける
  20. 2人 カニューレホルダーとYガーゼを交換する
  21. 夫 塗り薬があれば塗ってあげる
  22. 私 服を着せる
  23. 私 痰吸引する
  24. 夫 持続流入の栄養再開する

これだけの工程を、だいたい2人で30分以内に終わらせます。

どれだけ頑張っても、お風呂上がりの逞人の体温は爆下がりしてしまいますが、夫は汗だくになっています(笑)

わかりやすい良い写真がなくて申し訳ないです。

とても急いで2人で沐浴させるので、なかなか逞人のお風呂中の写真って撮れないんですよね…

沐浴も含め、2人で一生懸命に逞人の子育てをしています。

楽しいです。幸!

まとめ

逞人は自分で体温管理ができない寒がりさんです。

なので、ここに対する逞人へのケアとして大変なことを紹介しました。

未熟な私たちですので、まだまだ試行錯誤の余地があります。

アドバイスがありましたらコメントいただけると嬉しいです。