逞人とのリンクが切れているような感覚に気づいてから数ヶ月…
悩んで泣いて、子育てに対して長い間もがいてきました。
それがやっと最近ちょっと軽くなってきたかな?と感じています。
この気持ちも経験も私の大切な財産なので、書き残しておこうと思います。
※注意※
(文章長いし内容重めです!!笑)
- 3歳バースデーの心残り
- キャパオーバー
- それって本当に愛情?
- 私にしかできないこと
- 自分も他人も信じる
1.3歳バースデーの心残り
3歳の誕生日の少し前くらいから、実は私は逞人を遠くに感じるようになっていました。
去年まではあんなに身も心もベッタリだったのに、逞人のことが分からなくなっていました。
なんとなく逞人に対して自信を持って接することができないというか…
なんとなく逞人と一緒にいる自分に対して気持ちがモヤモヤするというか…
逞人との意思疎通がうまくできていない感じがして、逞人と私のリンクが途切れているような感じがして、実は悩んでいました。
前までは、もっとちゃんと鮮明に逞人の声が聞こえていましたし、私が逞人の想いをちゃんと受け止められていた気がするのに、ふと気づいた時には逞人から受け取れるものが薄く軽くなってしまっていました。
例えば、逞人が退院して家に帰ってくることに対して諸手を挙げて喜べていない自分に気付いてしまいました。
もちろん逞人が家に帰ってきてくれるのは嬉しいです。
逞人とたくさん遊びたいし、たくさんお出かけしたい気持ちは山々で、それは前から変わっていません。
ですが、逞人が家に帰ってくるとなると、かなり身構えてしまう私もいます。
逞人のケアで夜は寝れないし、お出かけも気軽にはできなくなります。
1歳にもなっていない妹ちゃんと寝たきりの逞人…
夫は仕事も家事も子育てもよくやってくれてはいますが、夫が仕事に出ている日中のワンオペを考えただけでも心が折れそうになります。
だから逞人の3歳のお誕生日は、私の体調もメンタル面もあまり良くなくて、ちゃんとお祝いできなかったのが今でも心残りです。
(当日にはケーキでお祝いしましたし、後日ちゃんと写真も撮りに行ったんですけどね。)
2.キャパオーバー
どうして逞人とのリンクが切れてしまったのだろう?
いつからこんなにモヤモヤしたまま子育てしてるのだろう?
と考えた結果、多分、妹ちゃんが生まれてきて、家族の生活スタイルが大きく変わってしまったからだと思います。
覚悟はしていましたが、どうしても妹ちゃんのほうに手がかかって、逞人には待っていてもらうことも増えました。
当然のことですが、逞人と2人きりの時間は減りましたし、逞人の在宅も極端に減ってしまいました。
本当は逞人の3歳の誕生日なんかよりも、もっともっと前から私は違和感を感じていたのかもしれません。
でも私は「今だけ…ある程度妹ちゃんが大きくなるまでだから…」と、逞人と私のリンクが切れかかっていることを見て見ぬふりしてきました。
ですが、妹ちゃん1歳目前の今、「え、これ、いつまで続くの…?」とパチンとスイッチが切れてしまった感覚です。
今このまま毎日の逞人との面会をやめてしまったら、私は楽になるんだろうか…
逞人の在宅も諦めると宣言してしまったら、私は楽になるんだろうか…
それとも後悔して余計に辛くなるだけだろうか…
そんなことまで考えてしまうくらいキャパオーバーでした。
逞人とのリンクが切れている気がするとはいえ、今はまだ繋がっている母子の絆を手繰り寄せる気力も弱くなっていきました。
3.それって本当に愛情?
逞人のことも妹ちゃんのことも、本当に同じだけ可愛いです。
2人とも全然違う生き物で比べようがありません。
私は可愛い2人の我が子を、私1人の力だけで抱えようとしました。
命懸けで産んだ可愛い我が子たちだから、ずっとくっついていたくて、一心同体の存在のように思ってきました。
ですが、私には2本しか腕がありません。
しかも、かなり力も弱いです。
日々大きくなっていく子どもたちを私1人で抱えて歩くことは不可能だと、やっと気づきました。
子どもたちのお世話は全部私がして当然!
子どもたちの全部を理解しているのは当然!
それでこそ愛情!それでこそ母親!
だと、どこかで私は考えていたのだと思います。
かなりしんどい思考ですよね。笑
勝手に自分で自分を追い詰めて、勝手に苦しくなって、逞人と向き合うことを諦めかけました。
そうではなくて、逞人は逞人!私は私!妹ちゃんは妹ちゃん!
みんな別々の人格で、それぞれの人生があります。
私が子どもの人生まで背負う必要はありませんでした。
4.私にしかできないこと
そう気づいて、今までぎゅっと握りしめていた両腕をそっと緩めてみることに決めました。
力を抜くことを自分に許してあげました。
もっともっと周りを信じて頼ることにしました。
逞人の全てのケアを私が全部完璧にしなくてもいいと、またこれも自分を許してあげました。
入院中は看護師さんに、在宅中は訪問看護さんに、逞人のケアやお風呂、日々の細かい医療行為等お任せできることは全部お願いしようと思っています。
私がやるべきなのは頑なに逞人を1人で抱え込むことではなくて、逞人に関わってもらえる人の数をできるだけ多くしておくことだと気づきました。
たくさんの人にお世話になりながら、できるだけ私は逞人の看護や介護の部分を手放して「可愛がる担当」になりたいと思っています。
もちろん全ての日常の逞人ケアができることは大前提です。
でも逞人の医療的ケアは私以外の人でもできるけど、母からの愛情は私からしか逞人に送れないですよね。
私にしかできないこと以外は、まわりにお任せしちゃって、その分私は逞人を愛でる専門になりたいと思っています。
いきなりは難しいですが、これからはそんな方向に進んで行こうと決めました。
それから、妹ちゃんは保育園に預けることにしました。
園から妹ちゃんが持って帰ってくるであろう感染症が怖くて、今まで預けることを躊躇っていました。
何かしらが妹ちゃんから逞人に感染したら、逞人の命に関わる問題になってしまいます。
幼稚園に入るまでは妹ちゃんは家でみようと思っていたのですが、私がキャパオーバーで逞人の在宅が遠のくようでは本末転倒です。
大丈夫!いざとなれば信頼できる先生と看護師さんがいるから!
妹ちゃんだけでなく、逞人と過ごす時間も大切にしたい!
と、私の気持ちも大切にして、最近やっと保活を始めました。
今からだと途中入園になるので、実際に通えるのはいつになるのかわかりませんが、保育園も急には入ることはできないので、急がず焦らず、とりあえず通える保育園探しをスタートさせました。
逞人も妹ちゃんも少しずつ私から離れて、社会に出ていく準備中です。
寂しいけど…私も子離れの練習中です。
5.自分も他人も信じる
2人が可愛くて可愛くて、どうしても今も離れたくない気持ちが前のめりに出てしまう時もあります。
でも子どもの幸せのためにも、私自身の幸せのためにも、力を抜いて楽しむ気持ちで進んで行こうと思います。
いっぱい色んな人に出会って、いっぱい色んな経験をして、逞人も妹ちゃんも実り多き人生にしてほしいと心から願っています。
だからこそ、私が今できることは、周りを信じて頼ることです。
いい意味で自分の限界を知って、そこからもっと広がっていくことを望むなら、いっぱいまわりに頼ればいいのです。
「信頼」は信じて頼ると書きます。
私も信頼しあえる素敵な世界の住人になろうと決めました。
逞人は私の師匠です。
私が知らなかった世界を教えてくれます。
ここまで気づけたのも、逞人が教えてくれたからです。
生まれてきてくれて、ありがとう。
逞人に出会えて、私は幸せです。だいすき。