手術予定の日が決まった時は、まだまだ先の話だと思っていた胃ろう手術…
いよいよ2週間後に迫ってきて、私も逞人もドキドキしています。
- 今月の逞人
- 近づくにつれ不安に
- 私の心の問題
- 逞人の人生
1.今月の逞人
いよいよ7月には逞人の手術です。
術後はしばらく回復に時間がかかると思うので、6月中には1回お家に帰って、一緒にゆっくり過ごす予定でした。
しかし、時はもう6月終わり…
いまだに逞人は退院できていません。
6月の初め頃に日本脳炎の予防接種をしてから、なんだか体調が良くなったり悪くなったりで不安定な日々が続いています。
予防接種後に激しくご機嫌を損ねてしまって点滴治療…
なんとか持ち直して退院しようと準備していたら、次は肺炎になってしまって、また退院が延期になりました。
一応その肺炎の治療は一旦は完了したのですが、いまだに無気肺が良くならず…←今ここ
まだなんとなく呼吸しづらそうな感じでスッキリしません。
今、入院の患者さんが多いみたいで、逞人のいる病棟はとても賑やかです。
何か特定のものが流行っている感じではなさそうで、いろんな感染症の子たちが毎日逞人と一緒に頑張っています。
常に病室も個室もいっぱいみたいで、逞人も10日間ほど個室から大部屋に移動しました。
大部屋では常にお友達の声が聞こえるし、たくさん看護師さんもいてくれて、逞人にとっていい刺激になればいいなと思ったのですが…
その環境の変化までも敏感ボーイの逞人にとっては刺激が強すぎたのかもしれません。
今は元のお部屋に戻れています。
患者さんいっぱいで大変なのに、本当にありがたいです。
2.近づくにつれ不安に
そんなこんなで、今月はほとんど体調が良くなかった逞人さん…
手術が嫌なのでしょう。
逞人なりの精一杯の抵抗なのだと感じています。
私も一旦は逞人の胃ろう手術を決断したものの、逞人本人がこんなにも嫌がっているのを目の当たりにすると、その決断が揺らぎます。
正直、やっぱり辞めてしまおうかと考えた日も少なくありません。
何て言ったって、逞人は胃ろうにしなくても、このまま経管栄養でも、今現状は何も困らないのです。
逞人に胃ろう手術をさせたいのは、ケアする私たちの都合です。
今までは逞人が生きてくれさえいれば、どんな姿でも何でも良かったです。
短命で終わるかもしれなかったし、逞人が今生きていることすら奇跡なので、今だけを大切にして、とにかく生きることだけが目標でした。
そんな逞人が3歳になれました。
妹が生まれてお兄ちゃんになりました。
これからは家族で長く一緒に過ごすことを考えていきたいと思うようになりました。
今だけでなく、未来の逞人との時間も一緒に過ごしたいと思うようになりました
だから逞人もステップアップの意味で、胃ろう手術をしようと決めました。
でも…
こんなに嫌がる逞人を見るのは私は初めてです。
今まで私は逞人の仰せのままに何事も選択してきました。
逞人が望むならGOでしたし、逞人がしんどそうなら無理せずステイでした。
何事も逞人の意志を最優先に決めてきました。
その判断基準が今はブレブレです。
今までほっっっとんどワガママなんか言ってこなかった逞人に、こんなに強くNOを言われると、私は動揺してしまいます。
本当に手術を今しなければいけないのか…
本当に逞人のための判断なのか…
3.私の心の問題
そりゃ、嫌よね、当たり前に…
全身麻酔の手術なんて、大人でも怖いし嫌です。
しなくて済むなら、避けて通りたいです。
ましてや、まだ3歳の子にそんなこと…すすんでやりたい人やらせたい人なんていませんよね。
そう考えると、そりゃ逞人にイヤイヤってされるのも当然かなと思います。
今、逞人の手術を先延ばしにすることだってできます。
先生に「やっぱやめまーす」って言うだけです。簡単。
でもこれを延期にしたところで、逞人の心の準備ができるのはいつになるでしょう…
4歳?5歳?10歳?
それまで逞人はこのままの状態?
そもそもそこまで成長できる…?
時には「先延ばし」や「逃げ」も、人生においてはとってもとっても大事なことだと思います。
それで守られる心や時間も、絶対にあると思っています。
今回の場合どうするのが最善か考えた時に、どうしても逞人のリミットのことも一緒に考えないと良い判断はできないと感じました。
「今」この瞬間を逃すこと
今まで何ヶ月もかけて先生たちと手術に向けて準備してきたものを、一旦白紙に戻すこと
それこそ逞人の「時間」を大切にしているって胸を張って言えるのでしょうか…
4.逞人の人生
そもそも逞人の胃ろうに関しては、ここ1年くらい私はぐだぐだ悩み続けています。
逞人が望む形ではないのかもしれないけど、逞人にとっての試練がきているのだと思います。
それを先延ばしにしたところで、乗り越えてなければ何度でも立ちはだかってきます。
私の前に、ではなく、逞人の前に何度でも現れます。
逞人の人生は逞人だけのものです。
逞人の身体も逞人だけのものです。
逞人の心も気持ちも痛みも…共感はできるのかもしれないけど、逞人だけのものです。
逞人の試練を私は代われません。
痛みだけ代わってやれるのなら、いくらでも代わります。
でも残念ながら、それだけはできないんですよね。
親だから、逞人が可愛くて可愛くて仕方ないから、逞人と私は一心同体のように感じてしまいます。
でも私は私で、逞人は逞人です。
私には逞人の人生をどうすることもできません。
だからね、
だからこそね、
今私が逞人のためにしてあげられることは「心配」や「先延ばし」ではなく、
試練に立ち向かって、懸命に自分の人生を全うしようと頑張る最高にかっこいい息子を、全力で応援することだと思います。
推しは推せる時に推せ!!
私が毎日不安な顔して、嫌な手術のお話ばっかりしてきたら、そりゃ逞人だって不安になるし、どんどん恐怖心も大きくなっていきます。
当たり前ですよね〜
なんでこんなことが分からなかったんだろう…
逞人のことを考えてるつもりになっていて、本当は私のことばかりになっていました。
母である私がすべきことは、毎日ニコニコで「逞人なら大丈夫!」「一緒にいるから大丈夫!」と声をかけ続けることでしょう。
私は逞人にそんなことしかしてあげられません。
逆に、逞人にそんなことをしてあげられるのも私しかいません。
もう決めました。
何度目かの決断です。笑
私は推し活に徹します!!